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奇習鬼追い

奇習鬼追い

鹿児島 曽於市 文化

毎年正月7日の夜、末吉の深川熊野神社領域で鬼追いが行われる。この行事は、光明寺の主宰で行なわれていた仏教行事であったが、明治の廃寺後に中絶していた際、悪疫が付近に流行したため、深川の青年たちが再開したものである。現在は、鬼神太鼓の奉納演奏が境内の幻想的にライトアップされた竹林の中で行われ、その後、無数の御幣を身に纏った鬼が登場する。鬼には25歳の厄男がなり、この鬼に鬼の手を持った「つけ(付添役)」がつく。この深川の鬼は招福除災の善鬼で、悪鬼のイメージがない。本来、節分のように追われるべき鬼がここでは歓迎され、強烈なパワーで悪疫を退散させるのが熊野神社の鬼追いの特徴である。いよいよ鬼が鬼堂から飛び出すと、空砲、鐘太鼓が激しく鳴り響く中。鬼が参道を暴れまわる。鬼の御幣を持ち帰ると1年健康であると言われるが、そのためには、闇に紛れた鬼に鬼の手で叩かれるのを覚悟しなければならない。鬼が鬼堂に帰ってからは、神社で煎豆が善男善女に配られ、たいへん混雑する。

お問い合わせ 奇習鬼追い
鹿児島県曽於市末吉町深川5892
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